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2016.10.18
賃料相場は景気に強い!!

賃料相場の動向について
賃料相場は景気に強い!!
そんな話をよく耳にします。
ですが、景気にまったく影響がないかと言うとそんな事もありません。
では、
実際に賃料相場はどう変わってきたのか?
そして、
今後どう変わっていくのか??
過去の事例とともに解説・予想をしていきたいと思います。

直近の大きなニュースで言うと、
2008年9月
リーマン・ブラザーズが経営破たんを起こし勃発したのが
サブプライム問題。
そこから世界経済は大きく揺らぎ、
我々日本の消費者も例外ではありませんでした。

その頃の賃料相場を見てみると、
㎡単価3,300円台だった賃料相場は徐々に徐々に減少し、
2012年11月に底値のピークを迎え㎡単価2,985円となります。
約4年にわたる長い時間を掛けて
減少率はおおよそ10%。
いくら景気には強いとは言え、
やはり大きな経済の流れには逆らえないのも事実です。

そして、
2012年5月
世界一高い自立式電波塔としてデビューした
東京スカイツリーの開業を皮切りに、
2013年6月
富士山の世界遺産登録。
同年9月
オリンピック開催地が東京に決定!!
と景気の良さそうな話題がポツポツと続きました。
賃料相場も
この話題に呼応したかのように徐々に回復し、
2016年9月、都内23区の賃貸マンション
㎡単価は3,369円
底値から約4年を掛けて
12.8%の増加を見せました。

このように
賃料相場は極端に下がることもなければ
極端に上がることもない、
経済の流れとともに長期的に推移するものと捉えることが出来ます。

では
今後はどうなるかと言うと・・・

消費税増税。
東京オリンピック開催と大きな話題を控えていますが、
それによる賃料相場の上がり下がりは
それほど影響しては来ないかなと言うのが私の予想です。

増税後、
我々の生活は今よりも苦しくなるのは明らかです。
月々の経費を抑えようと引っ越しを考える方もいると思います。
ですが本当にそうでしょうか??
我々人間は、
中々、
生活レベルを落とせないのが実態です。

オートロック完備に宅配ボックス付き、
防音対策の取れた
駅徒歩10分圏内のマンションで生活していた方が、
一転・・・・

風呂トイレは一緒の、
駅徒歩10分以上築古アパートの生活まで
水準を下げることって想像出来ますでしょうか?

かなり極端な例ですが、

要は
引っ越しを決意するまでの理由までには至らないかなと思うわけです。
生活水準を落とすと言っても、
毎朝飲む缶コーヒー2日に1本にしてみるだとか、
外食の回数を少し減らしてみるだとかの違いで
済む程度の話ではないかと思います。

そして、
オリンピックを迎え景気も良くなりますが、
オリンピック後、
過去の例から見ても冷え込むことも予想出来ます。
なので、
それほど賃料が上がるかと言うと・・・
思いのほか上がることもないのではないでしょうか?

賃料相場は緩やかに少しずつですが上昇の傾向にあります。
サブプライム問題のような大きな経済的ダメージがあれば
また少しずつ時間を掛けて下がるでしょう。
ただ、
2011年3月
東日本大震災後の賃料相場に大きな変化は見られませんでした。
将来的な不安要素は他にも在るかもしれませんが、
現状は上昇の傾向にあると言えると思います。

参考資料:株式会社東京カンテイ
(三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移)
2016年10月18日発行