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2017.01.20
「医療費が増加し続けてます!」

「医療費が増加し続けてます!」

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2015年度の患者負担と保険給付を合わせた概算医療費は41.5兆円を超え、
2014年度に比べ約1.5兆円増加したと発表がありました。
なんと13年連続で医療費は増え続けています。

厚生労働省は
「少子化が一段と進む中、高齢者の負担増は避けられない。
医療技術の高度化に加え、高額な医薬品の使用が増えたことが医療費を押し上げている。」
また、健康保険組合連合体は
「保険料率は限界に達している」
と述べています。

1990年には約20兆円だった医療費は、約25年で倍以上に膨れ上がりました。
団塊の世代全員が75歳となる2025年には、医療費は54兆円になると言われています。
そして、この医療費の内、患者の窓口負担額は約1割強にすぎないのです。
というのは、窓口負担は原則3割ですが、75歳以上は1割で済むことが一因です。
残りの保険料、不足分を税金で賄っているのが現状なのです。
これから75歳以上の人口はどんどん増えていきます。
そうなると現役世代の負担は膨らんでいく一方、となっていきます。

日本の医療費、どんどん膨れ上がっていると言われてはいますが、実は世界の他の国と比べると、アメリカ、スイス、イギリスに次いで4番目となります。

他国と日本の決定的な違いは、日本は「国民皆保険」ということです。
日本は国民が平等に医療給付を受けられることが保障されている、ということですね。
国民全員で負担するわけですから、保険料はアメリカやスイスに比べると、安く高度な医療が受けられているのです。

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一方アメリカにも国が運営する保険はありますが、高齢者と低所得者しか加入できません。それ以外の人は勤務先等を通じ民間の医療保険に加入しなければなりません。
民間の保険は、病気がちの人はもちろんとても高額な保険料となってしまいますので、アメリカで自己破産した人の約6割は医療費が原因と言われています。

また、物価の高いスイスでは、個人がそれぞれ個人の保険に加入します。
その保険料はとても高額になってきます。
その為、保険に加入していない人も多く、加入している人は日本よりも高額な保険料となっています。

その点、日本は国民が平等に医療給付を受けられます。
その半面、国の財政を圧迫し、保険料は徐々に上がっていく状況となっています。
どの国でも医療制度の立て直しは急務なわけですね。

私個人的には、この「国民皆保険」の制度はとても日本らしくて良い制度だと思っています。弱者を見捨てない社会、まさに「情けは人の為ならず」です。
ですが、この先保険料が上がっていくのは止められない。
その為にも、今から備えをしておくということがとても重要です。
長期的に安定したプラスαの収入を手に入れることの出来る、不動産というものが、将来への不安を和らげる大きな資産となるのではないでしょうか。